バセットハウンドとの小さな「失敗」から始まった大きな愛

公園でのこと。お散歩中のワンちゃんを見かけて、「あっ、ビーグルだ!」と思わず声に出したら、飼い主さんから「あ、それ、バセットハウンドですよ」と言われた。顔が熱くなったのを覚えている。ビーグルとバセットハウンドを間違えるなんて、犬好きとして悔しかった。でも、その日はそれだけじゃなかった。

そのまま話を続けているうちに、「よかったら少し触ってみませんか?」と誘われた。そのバセットハウンドの名前はベン。大きなお耳と優しそうな目が印象的だった。初めて触れたバセットハウンドのふわふわした体に驚いた。正直、もっと硬い毛を想像していたので、予想外の柔らかさに驚きを隠せなかった。

実を言うと、その時は彼らについてほとんど何も知らなかった。ビーグルに似ているなとか、耳が大きいなとか、その程度の知識しかなかった。だけど、その失敗がきっかけで急に興味が湧いてきた。何が違うんだろう?帰宅後すぐに調べてみた。

バセットハウンドは、もともとはフランスの狩猟犬。嗅覚が鋭く、とても賢い。でも、「賢い」だけじゃなく、特有のマイペースさがあると知った。他の犬とは少し違う、独特ののんびり感。逆にそこが魅力でもある。家の中でも落ち着いていて、飼いやすいとも言われているのだ。

一方で、頑固な部分もあるという。確かに、一度何かに夢中になるとなかなか止まらない時もあるらしい。お散歩中に嗅覚をフルに活用して地面をクンクン嗅ぎながら進む姿を見て、まさしくベンのことだと思い出した。なんとなく、親近感が湧いてきた。

それから数週間後、また公園でベンと飼い主さんに再会した。「ベンがどれだけ頭がいいのか知ってますか?」と聞かれ、私も得意げに最近得た知識を披露。「嗅覚がすごくて、フランスでは狩猟に使われてたんですよね?」私が話すうちに、飼い主さんの顔がにこにこと嬉しそうになっているのが分かった。

今思えば、最初に間違えて恥ずかしかったけど、あの失敗がなかったらバセットハウンドの魅力に気づかなかったかもしれない。逆に、あの間違いがこの素敵な出会いを作ってくれたのだ。今では街でバセットハウンドを見かけたら、自信を持って話しかけられるようになった。彼らの魅力を自分の言葉で伝えたくなる。

ペットとの出会いには、きっと色んな形がある。私みたいにちょっとした失敗から始まる事も。でも、その出会いから大きな愛情が生まれることもある。もし犬に対して何か間違ったことをしてしまっても、それも一つの経験。次の一歩に繋げてほしい。

バセットハウンドとの出会いはちょっと恥ずかしかったけれど、そのおかげで新たな喜びを見つけた。もしこれを読んでいるあなたも、いつか似たような経験をすることがあれば、心配しないで。きっと、その先にはあなたを待っている素敵な発見があるはずだから。

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